脳は脂肪の塊です。


人間の脳は60%が神経細胞膜などの脂肪からできてます。
したがって、脂溶性の有害化学物質が体内に入った場合、千数百億個の脳細胞(脊椎動物の脳には沢山の神経細胞があり、その数を全て数えることは困難)はその影響を受けやすくなります。

 

本来、脳には血液脳関門という関所があって、脳を混乱させる物質の浸入を防ぐようになっていますが、化学物質は脂肪に溶け込んで身を隠すように浸入してきます。


知能、学習、記憶、注意力、集中力、気分などを支配している神経伝達物質も有害化学物質の影響を受けると考えられます。なかでも胎児や乳幼児の脳は脂溶性化学物質がもっとも蓄積されやすいのです。


近年児童に自閉症、学習障害、多動症、適応障害などが増えています。脳をつくりあげていく過程において、正常な発育に有害化学物質が支障を与えていないか危惧する医師も増えてきています。

 

婦人病への関与

日用品やコスメと婦人病との関連性が近年問題となっています。

 

環境ホルモン、エストロゲン(女性ホルモン)作用のある化学物質を危険な状態で使用しているのです。ここ数十年で、月経異常、早熟傾向、早発閉経、不妊症などで悩んでいる人が多く、それらも経皮毒にあるという説もあり、環境ホルモンが体内に入り、女性の場合、女性ホルモンに似た環境ホルモンが入ってくることによって、体内のホルモンバランスが崩れ、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人病を引き起こします。

これら病気の若年齢化が危惧されています。

 

環境ホルモンの影響

正式には「内分泌撹乱物質」と呼ばれています。 外部から体内に取り込まれ、体内で天然ホルモンに似た作用をもたらすものをいい、天然ホルモンの働きを乱し、生殖機能にさまざまな障害を引き起こすことがわかっています。

 

現在、約70種類の環境ホルモンとして疑われていますが、明確な基準がなく何が環境ホルモンでそうでないかがわかっていませんが、その代表的なものはダイオキシンです。そのほかに、ポリ塩化ナトリウム(PCB)やDDT、界面活性剤の成分であるノニフェノール、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂の原料であるビスフェノールA、塩化ビニル樹脂の可塑剤に用いられているフタル酸エステルといった現在も広く使用されているものも含まれています。  

 

過去に水俣病のようなケースもあります。

当時メチル水銀は、全く問題にされず、汚染された人々は長い間苦しみ続けました。 疑わしきものは使用しない、また自身が知識をつけ、選べる目をもつことが大切です。

昨今、こと問題視されている胎児汚染など、私たちの体は1人のものではなく、次世代の子供たちへと継承されていくものなのだと強く意識し、自分や大切な人を守るべく、しっかりとした知識を身につけましょう。